健康食品とサプリメント
健康ブームの昨今ではテレビコマーシャルや雑誌の広告など「健康食品」「サプリメント」の言葉や文字を見ない日は無いと言って良いほど、この言葉は一般的に広く知られるようになりました。
同時に売り上げも増加の一途をたどっているようですが実際のところ、この「健康食品」と「サプリメント」にはどのような違いがあるのか、ほとんど知られていないのが現状のようです。
英語の「Supplement」という言葉は「補足、補充」という意味を持っています。つまり「サプリメント」は不足している栄養素を補うための「栄養補助食品」ということになります。厚生労働省の発表では「栄養成分を補給し、または特別の保健の用途に適するものとして販売の用に供する食品のうち、錠剤、カプセル等通常の食品の形態で無いもの」と定義しています。
これに対して「健康食品」は植物や動物などの自然界のものを原料とした健康に有効であると思われるものから成分を抽出したものを称して呼ぶことが多いようです。日本の法令では「健康食品」と「サプリメント」は同じ食品であるということで扱いの違いは認められません。
消費者の一般的な認識としても「健康食品」と「サプリメント」には明確な線引きは存在せず、食べ物らしいものは「健康食品」、錠剤やカプセルなどの薬のような形状のものを「サプリメント」と呼ぶようです。つまりは「健康食品」と「サプリメント」の違いは成分や効果効用ではなく、形態の違いということになります。