薬用植物
アロエは医者いらずと称され、多くの種類があります。市販薬の便秘薬として販売されており、健康食品にはエキスを原料にした錠剤、ドリンクなどがあります。ウコンはインド、中国では古くから黄疸などにきく生薬として珍重され、日本でも江戸時代中期には肝臓や胃腸の薬、強心薬として使われていました。
主産地は、沖縄、奄美大島で、幅広い効用と、副作用がほとんど無く安価であることから健康食品としてブームになりました。ニンニクは特有の強い臭いを発しますが、その正体はアリシンという物質です。
このアリシンには強力な殺菌作用があり、赤痢菌や寄生虫駆除などに有効であることが確認されています。粉末、顆粒、錠剤、カプセル、液状など、様々な形状の健康食品が市販されています。ヨモギのシネオールやアルファーツヨシなどの精油成分には温熱効果が認められます。
薬湯にすると特有の芳香を放ち、体を温めて湯冷めしません。他にも多糖類、酵素、ビタミン・ミネラル類を含んでおり、特にカロテンの含有量が多くみられます。モロヘイヤは健康維持に役立つ有効成分がバランスよく含まれており、他の緑黄色野菜と比べても突出しています。特に食物繊維の含有量が目立ちます。また、カロテンも多く、ホウレンソウの約2倍、ニンジンの約1.5倍含まれています。
高麗人参はジンセニサイドというサポニン配糖体、ビタミン、ミネラルなどを含めた多種類の有効成分が複合的に作用すると言われています。また、高麗人参については動物実験でいろんな研究が進められており、医薬品や健康食品としても様々に加工され、昔から根強い人気を誇っています。