動物性エキス
深海ザメエキスは日本海の水深1000mを越える深海に生息するサメの肝油のことを言います。深海ザメが高水圧、低酸素などの厳しい環境のなかでも活動出来るのは特殊な機能を持っており、その秘密は巨大な肝臓にあるのではないかと考えられています。
特に深海ザメエキスを抽出するアイザメの肝臓重さは体重の25%にもなり、その4分の1が肝油です。主成分はスクワレンという油性物質で肝油の約90%に含まれます。またスクワレンは皮膚への湿潤性と浸透性に優れているため化粧品などに使われてきましたが、後に体内での有効性も認められました。
スクワレンは不飽和炭化水素で、酸素と結合しやすい性質を持ち、この働きによって健康維持、増進に役立つと言われています。このスクワレンの特徴を活かした健康食品が近年では多く販売されています。スッポンは良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く含み、他の動物とは異なり、不飽和脂肪酸であるリノール酸が豊富です。
スッポンエキスとして錠剤やカプセル、ドリンク剤などの健康食品に利用されているほか、スープや肉などの缶詰も市販されています。マムシは古くから民間療法の滋養強壮剤として用いられてきましたが、マムシに含まれる豊富な栄養成分が明らかにされると共に健康食品への利用に関心が寄せられるようになりました。粉末にしておもに錠剤、ドリンク剤などに製品化されています。
成分はタンパク質を構成するアミノ酸が豊富です。なかでもタウリン、メチオニン、チロシン、グルタミン酸は有効成分です。またマムシの脂肪は動物性ですが、リノール酸を多く含んでいます。